研究者総覧「情報知」
メディア科学専攻
- 氏 名
- 小田 昌宏(おだ まさひろ)
- 講座等
- 知能メディア工学講座
- 職 名
- 助教
- 学 位
- 博士(情報科学)
- 研究分野
- 医用画像処理 / パターン認識 / 計算機支援診断 / 計算機支援治療
研究内容
ナビゲーション診断に基づく大腸がん診断支援システムの開発
大腸の仮想展開像、仮想化内視鏡像、および任意断面再構成像を表示する新しい大腸がん診断支援システムの開発を行なっている。仮想展開像を用いることで大腸の広範囲を一度に観察可能となる。従来の仮想展開像生成手法では、大腸が曲がる部分で穴状の歪みが生じていた。これは大腸芯線に垂直な面が互いに交差するためである。仮想展開像描画に用いるレイキャスティングのレイはこの面に平行に進むため、交差を起こし歪みが生じる。これを軽減するためばねの性質を利用し面の交差を軽減する手法を開発した。これは面の間にばねを張り、ばねの力に従って面を回転させ、交差を軽減する。実験の結果、交差軽減手法により穴状の歪みが大幅に減少した。経歴
- 2009年3月, 名古屋大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻 博士課程(後期課程)修了
- 2009年4月 - 2009年7月, 名古屋大学大学院工学研究科予防早期医療創成センター 研究員
- 2009年8月 - 2010年3月, 名古屋大学大学院工学研究科予防早期医療創成センター 特任助教
- 2010年4月 - 2011年9月, 名古屋大学情報連携統括本部情報戦略室 特任助教
- 2011年10月 - 現在, 名古屋大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻 助教
所属学会
- 電子情報通信学会, 日本医用画像工学会(JAMIT), 日本医用画像工学会(JSCAS)
主要論文・著書
- Masahiro Oda, Takayuki Kitasaka, Kensaku Mori, Yasuhito Suenaga, Tetsuji Takayama, Hirotsugu Takabatake, Masaki Mori, Hiroshi Natori, and Shigeru Nawano, ``Digital Bowel Cleansing Free Colonic Polyp Detection Method for Fecal Tagging CT Colonography,'' Academic Radiology, Vol.16, No.4, pp.486-494